「趣味を仕事にできたら幸せ?」
よく言われることだが、これは人によって分かれる。例えば、ゲームが好きだからゲームクリエーターとか、ラーメンが好きだからラーメン屋さんとか。単純に考えるとちょっとうらやましいけど、実際はどうなのだろうか?

20090419_01福岡県北九州市で輸入雑貨店「キウイ・ハウス」を営むMASAこと志水雅司さん。志水さんの趣味はブーメランだ。この人は「趣味を仕事にした」人だろう。正確に言えば、仕事でブーメランを扱い、それがきっかけでブーメランが趣味になったとでも言うべきか。

もともとは普通のサラリーマンだった志水さんだが、27歳の頃、一念発起して勤めていた会社を辞め、ニュージーランド、オーストラリアに旅に出る。そのオーストラリアで、ブーメランの達人であるダンカン氏に出会う。しかし、この時はまだ、志水さんにはブーメランに興味はなかった。

20090419_02帰国後、またしばらくのサラリーマン生活の後、独立し雑貨店「キウイ・ハウス」を開いた。店名はニュージーランドにちなみ名付けられ、ニュージーランド雑貨を販売していた。しかし、初めての商売は上手くいかず、売上げはなかなか上がらなかった。

そこで、ひらめいたのが「ブーメランを売ってみよう」という考え。再度オーストラリアへ。ダンカン氏にそのことを話すと、「ブーメランを投げられない人に売る事はできない」と言われてしまう。後がない志水さんは、手ぶらで日本に帰ることはできない。ダンカン氏に言われたとおり、ブーメランの投げ方を教わることになる。・・・そしてブーメランにはまってしまった。

現在は、雑貨店「キウイ・ハウス」の経営のかたわら、ブーメランクラブ「WJBC」の代表、福岡県ブーメラン協会の会長、日本ブーメラン協会理事などの肩書きを持つ。今年の3月には、「北九州ブーメランフェスティバル」というイベントも成功させた。また、「ちびっ子ブーメラン教室」を各地で開催し「ブーメラン仮面」として、子どもたちにブーメランを教えている。しかし、ブーメランの世界大会に出場するため店を家族に任せ長期間帰らないこともあるとか。

ちなみに、志水さんの家族は、奥さんと娘さん。娘さんの名前もニュージーランドにちなみ「樹初(きうい)」ちゃんという。ただし、本人はこの名前を気に入っていないようだ。

輸入雑貨店「キウイ・ハウス」
http://kiwi-house.shop-pro.jp/

ブーメランのお店
http://www.boomeran-shop.com/