日本屈指のブランド牛「米沢牛」で有名な山形県米沢市。その米沢市の中心でもある米沢駅から新潟県村上市の坂町駅までの90.7kmを米坂線は結んでいる。

20090423_01全線を通して走る列車は普通列車4往復と快速べにばな号1往復の計5往復のみというローカル線だ。電化はされておらず、2〜3両の短いディーゼルカーが約2時間をかけてゆったりと走る。

20090423_02今年3月のダイヤ改正にて、全てが新しい車両に置き換わってしまったが、以前までは、全国的にも珍しいキハ52形やキハ58系と呼ばれる車両が、国鉄時代の懐かしい塗装に戻されて走っており、鉄道愛好家らで賑わった。

米坂線は全部で20駅、7市町村を通っている。途中には、えちごせきかわ温泉郷(越後下関駅)や湯ノ沢間欠泉(手ノ子駅)などの温泉をはじめ、磐梯朝日国立公園に属する荒川峡で一番良いと言われている赤芝峡(小国駅)、8月から11月にかけ4ヘクタールに650種、約5万本のダリアが咲き誇る、川西ダリヤ園(羽前小松駅)などの観光名所も多数存在する。

米沢市はNHKの大河ドラマ「天地人」の舞台に選ばれ、来年の1月まで「天地人博2009」も開催されている。ゴールデンウィークは、米坂線に乗ってふらっと旅をしたみてはいかがだろうか。