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ピアノを習っていない人でも弾ける人が多い、遊び弾きの定番曲「ねこふんじゃった」。作曲者や作られた年代がはっきりわかっていない曲だが、世界中で親しまれている曲でもある。さて、この「ねこふんじゃった」という曲名、実は日本独自のもので、海外ではまったく別のタイトルが付けられているという。

「ねこふんじゃった資料室」と題して同曲について多方面から調査を行っている宮本ルミ子さんによると、各国での呼び名は次のようになっている。

日本と同じ“猫”がタイトルに含まれているパターンとしては、ブルガリアの「ねこのマーチ」、韓国の「猫の踊り」、ルーマニアの「黒猫のダンス」など。

その他の動物としては、ロシアの「犬のワルツ」、チリの「犬のポルカ」、ハンガリーの「ロバのマーチ」、メキシコの「お猿さん」、キューバの「アヒルの子たち」、ドイツの「ノミのワルツ」など様々なバリエーションがある。

動物ではなくまったく別のものがタイトルになっている国もある。例えばイギリスやアメリカでは「チョップスティック」(お箸)、フランスでは「カツレツ」、スペインでは「チョコレート」となっている。

人をモチーフにした場合だと、デンマークの「公爵夫人」、アルゼンチンの「道化師ポルカ」などもある。

宮本さんはピアノを始めた頃に「ねこふんじゃった」に接し、以後機会を見てはこの曲に関する様々な楽譜や書籍を世界中から取り寄せて研究を続けてきたという。まだまだ詳しく調べがついていない国もあるそうなので、新たな情報をご存知の方、海外の楽譜をお持ちの方は、「ねこふんじゃった資料室」までご一報を!

(Photo by nicasaurusrex

「ねこふんじゃった資料室」
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/2623/