20090430_01静岡県焼津市で生まれ育った人であれば、誰でも知っているという『カツオのヘソ』。
「カツオにヘソがあるの!?」と驚いてしまうが、実はカツオの心臓のこと。焼津では、その形から「ヘソ」と呼ばれており、おでんに入れたり、みそ煮にしたり、大人気の食材である。

20090430_02焼津漁港といえば、昔から全国有数のカツオ水揚げ漁業基地。水揚げされたカツオは、焼津が全国シェア75%の日本一を誇る生利(なまり)節などに加工されてきたが、その過程で出るカツオのヘソを家庭では総菜にして食べる。

20090430_03カツオのヘソはスーパーなどで販売されているし、おでん屋では串に刺さったものが食べられる。居酒屋では酒のつまみとして欠かせないものになっており、焼津の酒飲みにとってそれがないと飲みに来た気がしないというほどの居酒屋の名物。居酒屋に行けば必ずと言っていいほど、煮たり、焼いたりしたカツオのヘソが食べられる。
また、「かつおのヘソ」として加工品のお土産になっており、焼津のあちらこちらで売っている。

ちなみに、焼津市民が「ヘソ」と言われれば、カツオだけでなく、マグロもある。カツオほどよくあるものではないが、日本海などで大量に上がった時は焼津にもよく回ってくる。カツオのヘソの10倍位の大きさなので、それを薄く剥いで、レバー炒めや塩胡椒で炒めたりして食べる。

皆さんも一度お試しあれ。

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カネオト石橋商店