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近年注目を集める『自転車ライフ』は、フィットネスにも効果があると女性の方からも注目を集めている。その自転車競技の中でも荒れ道や砂ぼこりの舞う中を縦横無尽に走る『マウンテンバイク』競技を女性たちが楽しんでいると聞くと、あなたはどのように思うだろう?

「p-chic(ピーチック)」はマウンテンバイク(以下MTB)を楽しもうと思っている女性ライダーのために活動を行なっている。今年3月にも8回目になる大会を開催。50名ほどが参加した。

「最初はやっぱり抵抗を感じると思うんです。」と語ってくれたのは代表の池田恭子さん。池田さんは世界的に有名な「キャノンデール」の国内レーシングチームでのレーサー活動や執筆活動などを経て、現在は国内自転車関連企業のマーケティングスタッフとして活躍している。

「競技人口の9割が男性とされているマウンテンバイク競技ですが、競技人口の少ない中、女性は注目されることが苦手なんです。女性たちが集まって気軽に参加できる環境があればいいと考えていました。」

「p-chic」は05年、同じマウンテンバイクの競技場でよく会う女性3人と意気投合して発足した。
「話しているうちにどんどん盛り上がってきたんです。話が広がり、BMXのショートトラックレースにも、MTBの女性クラスを設定してもらえるようになったり、周囲にも理解と協力をいただけるようになりました。」池田さん曰く、MTBの自転車はサスペンション付きの種類もあり、オフロードのでこぼこも吸収してくれるので、実際は女性にだって十分楽しめてしまうのだそう。
参加する女性は、はじめは彼氏と一緒にちょっぴり大きな彼氏のお古の自転車に乗って参加する方や、主婦の方がお子様連れでの家族ぐるみで参加したりする方が多いのだとか。

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「女の子だけの活動にしないのは、親しい人と参加することで気を張らずに自然体で参加してもらうためです。技術うんぬんよりもまずは楽しんでもらえる場作りが大事なので、そこに特化する方針で活動しています。それに実際男性に助けてもらう環境の方が参加しやすいという面もあるんです。会場までの車の手配であったり、メンテナンスなど機械的な事は手伝ってもらいながらの方が負担が少ないと感じるでしょう。もちろん自分で出来ることが増えれば、なお楽しくなりますし。でも、いざという時の女の子の判断はすごいですよ。本当に自分の欲しい自転車が分かってくれば一つの桁ぐらい気にならなくなっちゃったり(笑)。今は参加してくれる女の子がMTBを楽しむ環境を作る事に専念していますね。」今後環境が整ってきた段階で技術的な指導なども取り入れたいと考えている。
「p-chic」が初期の頃から運営している「スロープモーレツ大作戦(略してスロモー)」は、就学前のちびっこたちの「キンダークラス」から、第一線で活躍するレーサーまでが同じ場所に集まって走って応援しあう。家族でもカップルでも、はたまた女性1人でのエントリーでもすぐにとけ込める和やかな雰囲気が人気で、リピーターも多いとのこと。今までふんきりのつかなかった女の子達もこれがチャンスです!

p-chic スロモー事務局
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