20090507_01

東京駅から特急さざなみ号で約40分。千葉県市原市のJR内房線五井駅から小湊鐵道は出ている。

小湊鐵道は大正6年5月19日に設立された。当初の計画では五井駅から安房小湊駅までを結ぶはずだったのだが、昭和初期に計画が頓挫、途中の上総中野駅までを結ぶ路線となった。終点の上総中野駅からはJR外房線の大原駅までを結んでいる、いすみ鉄道いすみ線に接続しており、両線を合わせ、房総半島を横断することが出来る。ちなみに、社名の小湊とは、当初の目的地である安房小湊の名残である。

東京からとても近いにも関わらず、非電化かつ、郷愁を感じさせるフォルムの車両といい、まるで片田舎の鉄道のようだ。そのため、「嫌われ松子の一生」(五井駅)や「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」(里見駅)をはじめ数々の映画やドラマの撮影にも使われている。

20090507_02千葉県を代表する観光地「養老渓谷・養老渓谷温泉」へは、その名の通り養老渓谷駅からアクセスが可能で、週末にはリュックサックを背負った人々でにぎわう。そして、この養老渓谷駅構内には、足湯が設置されており、鉄道利用者は無料で浸かることが出来る。

東京近郊から近く、日帰り旅にはもってこいの小湊鐵道に乗って、新緑と温泉を満喫にしに行ってみてはどうだろう。

【関連記事】【おでかけ!鉄道紀行】第1回 JR東日本 米坂線