20090509_01春はお引越しの季節。そこで、楽しい新生活を始めるのにうってつけの物件をご紹介。兵庫県神戸市にあるロボットベンチャー企業『有限会社ピノキオ』の社長・井辺さんが運営するマンション『ピノキオハウス』では入居するとロボットと遊べる特典がついてくるという。

井辺さんは、三菱重工で遠隔操作技術の研究をしていたが、阪神大震災で被災したのをきっかけにご両親の大家業の再建をするため、ロボット開発の会社を立ち上げ独立。大家業の傍ら、マンションの1階にショールーム『ピノキオランド』を併設し、開発したロボットを展示している。

20090509_02井辺さんが手がけるロボットは、身長115センチメートルの男の子のロボット『ピノン』と女の子のロボット『ピノーラ』の腕をリモコンで操作し金魚やおもちゃをすくいあげる『リモコンロボット金魚すくい』。インターネットや携帯電話からピノンの腕を操作し、お化けに光線銃を当てる『ケータイでガンマン』や音楽に合わせてドラムをたたく『ケータイでドラマー』。パンダやウサギのロボットアームを操作し、ボールを抱えゴールまで持ち運びシュートする『ロボバスケ』などなど、子供からお年寄りまで遊べるユニークなアミューズメントロボットを主に手がけている。

今までに開発したロボットは50種類以上で、これらのロボット達がマンション1階のショールームに展示されている。
展示されているロボットは、マンション住民の方が自宅のパソコンから遠隔操作をして遊ぶことができるという。また最近では、淡路島にロボット基地を置き水中カメラを海に沈め、神戸のショールームで遠隔操作をし、海中を見るという計画が進行中だとか。
展示当初は住民の方から『ロボットが置いてあるとビックリする』との声もあったそうだが、近頃はロボットのおかげで住民の方との会話も増えたと井辺さんは話す。

最近はアミューズメントロボットだけでなく、遠隔操作で外壁を補修できるロボットなど産業用ロボットにも力を入れており、3月17日にはファッションモデルのようなポー人グができる、関節駆動型マネキンの発表も控えている。
ショールームでは、試作品の開発も行われておりロボットがマンションの外壁を登ったりしているので、ご近所ではちょっとした有名スポットだとか。
マンションには若干空き室があるそうなので、関西方面で引越しを考えている方は一度見に行ってみては。

有限会社ピノキオ
兵庫県神戸市長田区久保町2-3-7
http://www.pinocchio.co.jp/