20090602_01スーパーの店頭などに特別な放香器を設置して、人工的に作り出した「カレー」の匂いを周囲に漂わせ、野菜やルーなどカレー関連具材の売れ行きを大幅に高める等、香りを使った独創的でユニークな販売促進・演出事業を行っている企業がある。

「アロマトリックス(Aromatrix)」と言うブランドで犢瓩”と放香システムをレンタルし、販売しているプロモツール株式会社だ。ブランド「アロマトリックス(Aromatrix)」は、アロマと創業当時人気のあった映画「マトリックス」から借用した単語を掛け合わせた造語とのこと。
このユニークな香りビジネス「アロマトリックス」は、2005年秋に公開された映画「チャーリーとチョコレート工場」で、上映中にチョコレートの匂いを漂わせるという映画史上初のユニークな発想から誕生した。

その後、新聞・テレビ等で大きく取り上げられたことから、各方面から注文が殺到し、ケーキショップでケーキの香りを出したり、スーパーでカレーの匂いを出すなど様々なニーズに応えていると言う。放香器そのものの仕組みは至って簡単だが、香りの開発が大変で、現時点で300種類以上に及ぶ定番の香りを持っていることが同社の大きな強みとなっている。

現在は、チョコレートショップやスーパーだけでなく、百貨店、コーヒーショップ、そしてコンビ二等でも使われ始め、カップ焼きそば、お好み焼き、スナック菓子、焼き鳥、うなぎの蒲焼、焼肉、洋酒等々の売上増に大いに貢献している。

また、最近では一般企業や諸施設からも引き合いが相次いでおり、「匂いの出る看板」を作ったり、香りの出るカードや名刺も制作している。香り変り種では
一昨年10月に新規オープンして話題を呼んだJR東日本の「鉄道博物館」でも採用されたことだ。

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下関のフグを運んでいた貨物列車の「鮮魚の匂い」や、床が板張りで油をひいていた時代の「床ワックスの匂い」、 そしてディーゼル機関車の「機械油の匂い」など、昔の車両の懐かしい匂いの再現に一役かっており、臨場感のある演出で来場者やマニアックなファンを驚かせていた。

しかし、日本に本格的に香りビジネスが根付くには未だかなりの年月がかかるという。プロモツールの井上社長によると、『日本の化粧品・トイレタリー製品には相変わらず「微香性」や「無香」製品が多いことから分かるように、日本人は香りに対して保守的であり、日本は香り後進国と言っても過言ではない』という。

また、井上社長は『世の中にいわゆる爛▲蹈"を扱っている企業は山ほどあるが、その殆どが芳香剤や空間フレグランスとしての精油とディフューザーを販売している業者です。当社のように「販促と演出」に軸足を置き本格的に香りを扱っている企業は、日本では当社を除いて他に無い』とアロマトリックス・ビジネスに自信を深めている。

香りビジネスのトップブランドとして定着しつつあるAromatrix(アロマトリックス)。最近では画像や音声に代わる究極の販促ツールとして認識され始めているだけでなく、博物館やテーマパーク、そして映画・演劇の演出等に採用されるなど、香りビジネスの可能性をますます広げている。

プロモツールス株式会社
http://www.promotool.jp/aroma/index.html