絶景！「水のカーテン」　湯田貯砂ダム

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一般的に考えれば、ダムという存在はあくまで貯水のためのものであり、そこに娯楽性はない。観光目的で訪れるのは、おおかたダム好きな一部のマニアな方々だけであろう。しかし、みちのくは岩手に一般客をも魅了するダムがあるのをご存知だろうか。

そのダムは、岩手県西和賀町にある湯田貯砂ダム。普通のダムが水をせき止めるためのものであるのに対し、このダムはその名の通りに砂を貯める為のものである。日本国内にも貯砂ダムはいくつか存在するが、この湯田貯砂ダムは特に注目を集めている。

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このダムが脚光を浴びている理由は、「水のカーテン」の存在だ。湯田貯砂ダムは、内側に通路が設けられている。内部を歩けるという仕組みだ。ドドドドドという激しい音と、１秒間に２０トンも流れ落ちる滝のような水は圧巻で、動画共有ウェブサイトにその光景が投稿されるほどである。大迫力のその風景は、神秘的でもあり、圧倒される。感動を思える人も少なくないだろう。

春や冬は湖のそこに姿を隠し、湖の水量が減る８月から１０月末までの活躍であるこのダム。夏の盛りであっても、大量の水がせわしなく流れていくおかげで、通路内はひんやり。隠れた避暑スポットにもなりそうである。すぐそばに風景の美しいことで有名な錦秋湖があるため、家族連れのみならず、カップルのデートスポットとしても活用できそうだ。

湯田の名物はこのダムだけではない。JR東日本・北上線上にある「ほっとゆだ駅」は、東北の駅百選に選定されるほどのオモシロ駅だ。どこがオモシロかと言うと、ネーミングにもあるように、この駅には「ほっとゆだ」という温泉施設が併設されていること。全国的にも珍しい形態の駅舎と言うことで、注目を集めている。利用料金も100円から350円とリーズナブル。浴場の壁面に信号機が設置されており、電車が近づくと点灯するという。テレビ番組でも紹介され、利用客も少なくはないようだ。

みちのくの新たな魅力スポット、湯田。東北の観光は粗方し尽くしてしまった、という人でも楽しむことができるのではないだろうか。