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普段、なにげなく利用しているバスや電車。ついつい聞き流してしまいがちな車内アナウンスが、あの人だったら!?
京成バスでは、2006年春から、幕張本郷駅〜海浜幕張駅〜千葉マリン間を運行する路線バスのアナウンスに千葉ロッテマリーンズの関係者を起用している。
2007年はバレンタイン監督、渡辺俊介選手、今江敏晃選手が務め、現在では地元、成田市出身で若さと元気が魅力の19歳、唐川侑巳選手が車内アナウンスを担当。
千葉ロッテマリーンズのアナウンスサービスは、地元ファンにも大好評で「次は○○選手で!」とお気に入りの選手を希望する声なども寄せられている。

他にも、耳を傾けずにはいられない著名人による車内アナウンスサービスが日本各地にあるという。

◆鬼太郎と猫娘のかけあい 〜鳥取県JR境線〜
「水木しげるロード」などを擁し、町が妖怪で溢れる鳥取県境港市。JR境線の『鬼太郎列車』などのワンマン列車では、2008年2月14日から3月中旬まで、映画『ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂』の公開と時期を合わせて、鬼太郎と猫娘の声による車内アナウンスを実施していた。
始発から終着までJR境線全16駅名及び、妖怪愛称駅名を鬼太郎と猫娘のかけあいで紹介。
ワンマン列車の車体、そして車内には『ゲゲゲの鬼太郎』の様々なキャラクターが描かれ、アナウンスと共に鬼太郎の世界を堪能することができ、多くの利用客や観光客から好評であった。
映画の公開期間限定であった為、多くの人に惜しまれつつ、現在ではキャラクターによる車内アナウンスサービスは終了している。

◆女優・室井滋さん 〜富山県 黒部峡谷鉄道 トロッコ電車〜
20090701_02富山県、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車では、富山県滑川市出身の室井滋さんが5月1日より車内アナウンスを担当している。
室井滋さんの親しみやすい声が、躍動感溢れるナレーションとなり、トロッコの旅を盛り上げ、「わかりやすい」「言葉が耳に入りやすい」と大変好評を得ている。






◆落語家・立川志の輔さん 〜富山県 路面電車万葉線〜
20090701_03同じく、富山県の高岡市と射水市を結ぶ路面電車「万葉線」では射水市出身の落語家立川志の輔さんが、『声の車掌』として2008年7月から車内アナウンスを担当している。(土日のみ)
落語ブームの中、師匠の独特のアナウンスを聞くために県外からの観光客も多く訪れているのだとか。
(Photo by tsuda)

たんなる輸送機関としてではなく、利用されるお客様を、おもてなし、アトラクションとして楽しんでもらおうという各社の心意気が、こうした車内アナウンスサービスにつながっているようだ。