20090702_01北海道のご当地キャラとして誕生しながらも、いまや日本全国のいくつかの観光地でオリジナルバージョンが作られるほどまでに人気のマスコット、「まりもっこり」。若干の下品さも垣間見れるその外見だが、それが逆にカワイイだけの他のキャラクターを圧倒するだけの個性をはなっていて、ついつい目を引いてしまう。

まりもっこりに続く、東北の「ゆるキャラ」を発掘した。

そもそも「まりもっこり」は、北海道の誇る国の特別天然記念物である阿寒湖のマリモをキャラクター化したものだ。にやけた表情に股間の膨らみが特徴で、発売当初は賛否が分かれたものの、今や安室奈美恵など芸能人のファンも多数いるほどのヒットキャラクターとなった。いわゆる「キモカワイイ」「ゆるキャラ」の先頭を走るような存在にまでなっている。

まりもっこりや、彦根市の有名キャラ「ひこにゃん」に続けとばかりに、現在日本中の都道府県や市町村で数多くのご当地ゆるキャラが日の目を見るのを待っている。

今回はその中でも、とある東北のニューカマー・ゆるキャラに焦点を当てて紹介したいと思う。

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それは東北最大の都市、仙台。「むすび丸」は仙台のゆるキャラ界で知名度が高いもののひとつだ。むすび丸は、おにぎりの形の顔に、伊達政宗の兜のシンボルマークを組み合わせたキャラクターであり、甲冑を着たバージョンなどいくつかの種類がある。シンプルながらも愛らしい風貌であるが、媚びるような要素がなく、見ようによってはとてもストイックでかっこいい。

むすび丸は、仙台・宮城デスティネーションキャンペーンのシンボルマークとして、平成18年に誕生した。宮城が「ひとめぼれ」に代表される米の産地であることから、おにぎりをモチーフとしたものが選ばれたのだ。

ただカワイイだけでは、すぐに飽きられてしまうようになったご当地キャラ。可愛さの中にも、ちょっとした個性や毒が必要になってきた。着実に知名度を上げてきているむすび丸も、日本各地の「クセのあるゆるキャラ」の中で生きていくには、もう少しオドロキ要素を加えてもいいかもしれない。今後に期待しよう。

美味し国伊達な旅
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(Written by 小野しうこ)