◆日本だからこそ生まれた商品
普段、ブティックなどでズボンのすそ直しなどをする際に使われる「まち針」。このまち針に「鈴付」のタイプのものがある。実はこの鈴付まち針、日本商品の高い安全性と細やかな日本人の国民性が生み出した商品だったのだ。
この鈴つきまち針を開発したのが、東京荒川にある株式会社河西繊商の代表取締役である、河西明夫氏。この商品が生まれたきっかけは、既製服の量産工場(裁縫工場)の希望によるものだった。
普段、ブティックなどでズボンのすそ直しなどをする際に使われる「まち針」。このまち針に「鈴付」のタイプのものがある。実はこの鈴付まち針、日本商品の高い安全性と細やかな日本人の国民性が生み出した商品だったのだ。
この鈴つきまち針を開発したのが、東京荒川にある株式会社河西繊商の代表取締役である、河西明夫氏。この商品が生まれたきっかけは、既製服の量産工場(裁縫工場)の希望によるものだった。
まち針を付けたまま納品してしまうと、罰金が課せられたり、取引停止処分を受けたりする。エンドユーザーに行ってしまった場合の不慮の事故を防ぐために、何か良い方法はないかということで、昭和62年に開発がスタートした。最初に考案されたものは、縫い針に糸を通し、鈴を結びつけ、糸の部分に接着剤を付けるというもの。しかし、商品らしくなく、使い勝手が良くないということで廃止された。次に考案したのが、縫い針と鈴とをハンダで付け繋ぐというもの。だが、ハンダ液により針の部分に錆が生じ、作った物が全滅してしまいこれも失敗。昭和62年11月頃、現在の形が完成し、同時に販売開始される。その後、特許登録され、PL法の施行により再認識されることとなった。
河西氏は、この商品が生まれた背景についてこう語った。「日本製品の品質基準は、世界的に見ても厳しい。それだけにユーザーにとっては、高品質で、安心感を持って使える商品が多い。鈴つきまち針もそういった意識から開発されたもの。その証拠に、国内では、毎月7000〜8000本が消費されているが、ドイツの国際ミシンショウに出品した際は、日本のような意識がないのか注目されることは無かった。」
日常それほど人目に触れることも無く、何気なく使われているまち針。しかし、そこには品質へのこだわりと、日本人らしい細かな心配りが生きている。
株式会社河西繊商
http://homepage2.nifty.com/kasaisensho/
河西氏は、この商品が生まれた背景についてこう語った。「日本製品の品質基準は、世界的に見ても厳しい。それだけにユーザーにとっては、高品質で、安心感を持って使える商品が多い。鈴つきまち針もそういった意識から開発されたもの。その証拠に、国内では、毎月7000〜8000本が消費されているが、ドイツの国際ミシンショウに出品した際は、日本のような意識がないのか注目されることは無かった。」
日常それほど人目に触れることも無く、何気なく使われているまち針。しかし、そこには品質へのこだわりと、日本人らしい細かな心配りが生きている。
株式会社河西繊商
http://homepage2.nifty.com/kasaisensho/