毎年この時期になると、決まって悩まされるのが「蚊」の存在。一度刺されてしまうと、かゆみで仕事や勉強に集中できないし、刺されなくても「プーン」という羽音が聞こえてくるだけで、なんだかむずかゆくなってきます。そんな夏の天敵「蚊」についていろいろ調べてみると、意外と知られていない「へぇ〜」な情報が満載。今回はそんな蚊の知られざる生態をご紹介します。
◆刺すのはメスだけ
蚊にもオスとメスが存在するが、人間の血を吸っているのはメスだけ。蚊のメスは卵を育てる時に血を必要としており、オスもメスも自身の成長の栄養源としているのは、花の蜜や植物の汁である。
◆かゆみの正体は「唾液」
蚊に刺されてかゆくなるのは血を吸われたから、というよりは、蚊に唾液を注入されたため。蚊は血を吸う直前に、麻酔薬を含んだ唾液を人体内に注入する。この唾液こそが、体内に入って免疫機能を刺激して、かゆみの元凶となる。
◆冬に襲う蚊もいる
「チカイエカ」という種は、他の蚊と生活スタイルが大きく異なる。名前の通りビルやマンションの地下の排水溝などを住みかとし、地面から湧き出るように現れる。このチカイエカは、なんと冬でも血を求めて襲ってくるのだ。
◆「羽根突き」は蚊よけのおまじないだった
室町時代、初夏から秋口にかけてのすさまじい蚊の襲来から子供たちを守るためのおまじないとして、「コキノコ」と呼ばれる羽を、「胡鬼板(こきいた)」という板で突く、という行事が行われていた。この様子は、室町時代の1544年に出版された『世諺問答(せげんもんどう)』という本に、絵に描かれて紹介しているが、現在の「羽根突き」とまったく同様に描かれている。このまじないの行事が、江戸時代には正月の遊びとして定着し、「羽根突き」遊びの元祖となったと言われている。
最後に、蚊に刺されないためのちょっとしたテクニックをご紹介。蚊はうまく捕獲に成功したと思っても、手を開けた途端に逃げられることもある。これは、蚊が手のわずかな窪みにはまり、手の平の激しいプレスにも難を逃れることがあるためだ。そんな時のために、捕まえたら両手をこすって、確実につぶすことが大事だそうです。
(Photo by tataquax)
蚊にもオスとメスが存在するが、人間の血を吸っているのはメスだけ。蚊のメスは卵を育てる時に血を必要としており、オスもメスも自身の成長の栄養源としているのは、花の蜜や植物の汁である。
◆かゆみの正体は「唾液」
蚊に刺されてかゆくなるのは血を吸われたから、というよりは、蚊に唾液を注入されたため。蚊は血を吸う直前に、麻酔薬を含んだ唾液を人体内に注入する。この唾液こそが、体内に入って免疫機能を刺激して、かゆみの元凶となる。
◆冬に襲う蚊もいる
「チカイエカ」という種は、他の蚊と生活スタイルが大きく異なる。名前の通りビルやマンションの地下の排水溝などを住みかとし、地面から湧き出るように現れる。このチカイエカは、なんと冬でも血を求めて襲ってくるのだ。
◆「羽根突き」は蚊よけのおまじないだった
室町時代、初夏から秋口にかけてのすさまじい蚊の襲来から子供たちを守るためのおまじないとして、「コキノコ」と呼ばれる羽を、「胡鬼板(こきいた)」という板で突く、という行事が行われていた。この様子は、室町時代の1544年に出版された『世諺問答(せげんもんどう)』という本に、絵に描かれて紹介しているが、現在の「羽根突き」とまったく同様に描かれている。このまじないの行事が、江戸時代には正月の遊びとして定着し、「羽根突き」遊びの元祖となったと言われている。
最後に、蚊に刺されないためのちょっとしたテクニックをご紹介。蚊はうまく捕獲に成功したと思っても、手を開けた途端に逃げられることもある。これは、蚊が手のわずかな窪みにはまり、手の平の激しいプレスにも難を逃れることがあるためだ。そんな時のために、捕まえたら両手をこすって、確実につぶすことが大事だそうです。
(Photo by tataquax)