江東さんは、「陳家式太極拳」と呼ばれる太極拳の師範。これは、一般に広く知られる「太極拳」とされている「楊家太極拳」の源流となるものなのだとか。
陳家太極拳は緩やかな動作(暗剄)だけでなく、跳躍などの激しい動作(明剄)も含まれているのが特徴。太極拳の教室では、基本的動作のほか、応用で刀・剣などを使った套路(型)を指導する。
初めは、主に公園や公民館などで太極拳を指導していたのが、道場となる場所を探していて、8年ほど前にマンションの1階を利用して道場を設立するに至った。
また、精神力を鍛えることが必要な子どもに教えたいという思いから、全国から子供たちを呼べるように、寮を設置した。
しかし、親元を離れてまで遠方からやってくる子どもはなかなか現れず、現在は留学生などを下宿させながら、若い人が全国から集まるのを待っているという。
江東さんには書道家としての顔もある。2004年には書画でも個展を開いており、4年ほど前からは、同じ道場で書道の教室「面壁書画研究會(面壁クラブ)」も開講。
面壁とは達磨が行った九年の修行のことで、努力と向上、大成を願って名付けた。2007年には「面壁クラブ」で、池袋芸術劇場にて書道展も開催している。
また、2005年には「千字文」という中国のいろは歌のようなものを、古書体を応用した書法で創作し出版している。
そんな江東さんが他の太極拳師範や書道家と一線を画するのは、リアカーと自転車で日本を巡り、各地でそれらを披露したことだ。去年の4月に板橋区の道場を出発し、太平洋沿いに北上、北海道の北端で折り返し、日本海に沿って琵琶湖まで南下し、中国地方を抜けて九州を周り、沖縄で折り返して四国を通って再び東京まで戻り、今年の2月に、ついに日本一周を達成させた。
リアカーで日本一周をすることになったのは、全国の人々との交流のため。教室や駅前など、人が集まるところで太極拳のパフォーマンスをしたり、お世話になった人々に書画をプレゼントしたりして周った。旅の様子は、リアルタイムにブログでまとめられていたのだが、それを見て旅を知った人が、わざわざ待っていて差し入れをくれることもあったという。
自転車とリアカーでの旅を選んだのは、旅に必要な道具も危険なく運べて、ゆっくりと各地方を周る方法を模索した結果だという。旅の経過をまとめたブログでも、リアカーが机がわりになっているなど、リアカー以外の用途にも役立っていたようだ。
リアカーを引きながらの日本一周は、道路の設計上危険な目に遭うことも多かったという。さらにホームページやブログの随所に、車やトラックのドライバーへのお詫びのひと言が添えられている。日本一周を計画していて、この記事を目にするひとが一体どれくらいいるのかはわからないが、旅の際はどうぞお気をつけて。
【太極拳・書道教室へのお問い合わせ】
江東癡半ホームページ
http://homepage2.nifty.com/chihan/
陳家太極拳は緩やかな動作(暗剄)だけでなく、跳躍などの激しい動作(明剄)も含まれているのが特徴。太極拳の教室では、基本的動作のほか、応用で刀・剣などを使った套路(型)を指導する。
初めは、主に公園や公民館などで太極拳を指導していたのが、道場となる場所を探していて、8年ほど前にマンションの1階を利用して道場を設立するに至った。
また、精神力を鍛えることが必要な子どもに教えたいという思いから、全国から子供たちを呼べるように、寮を設置した。
しかし、親元を離れてまで遠方からやってくる子どもはなかなか現れず、現在は留学生などを下宿させながら、若い人が全国から集まるのを待っているという。

面壁とは達磨が行った九年の修行のことで、努力と向上、大成を願って名付けた。2007年には「面壁クラブ」で、池袋芸術劇場にて書道展も開催している。
また、2005年には「千字文」という中国のいろは歌のようなものを、古書体を応用した書法で創作し出版している。
![]() | ![]() |
そんな江東さんが他の太極拳師範や書道家と一線を画するのは、リアカーと自転車で日本を巡り、各地でそれらを披露したことだ。去年の4月に板橋区の道場を出発し、太平洋沿いに北上、北海道の北端で折り返し、日本海に沿って琵琶湖まで南下し、中国地方を抜けて九州を周り、沖縄で折り返して四国を通って再び東京まで戻り、今年の2月に、ついに日本一周を達成させた。
リアカーで日本一周をすることになったのは、全国の人々との交流のため。教室や駅前など、人が集まるところで太極拳のパフォーマンスをしたり、お世話になった人々に書画をプレゼントしたりして周った。旅の様子は、リアルタイムにブログでまとめられていたのだが、それを見て旅を知った人が、わざわざ待っていて差し入れをくれることもあったという。
自転車とリアカーでの旅を選んだのは、旅に必要な道具も危険なく運べて、ゆっくりと各地方を周る方法を模索した結果だという。旅の経過をまとめたブログでも、リアカーが机がわりになっているなど、リアカー以外の用途にも役立っていたようだ。
リアカーを引きながらの日本一周は、道路の設計上危険な目に遭うことも多かったという。さらにホームページやブログの随所に、車やトラックのドライバーへのお詫びのひと言が添えられている。日本一周を計画していて、この記事を目にするひとが一体どれくらいいるのかはわからないが、旅の際はどうぞお気をつけて。
【太極拳・書道教室へのお問い合わせ】
江東癡半ホームページ
http://homepage2.nifty.com/chihan/