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渋谷の待ち合わせ場所のシンボルでもあり、またリチャード・ギア主演でハリウッドにてリメイクされた「忠犬ハチ公」。名前は知っていても、そのルーツや実際に起こったことを知っている人は少ないのではないだろうか。

ハチ公は、飼い主の亡き後も駅で主人の帰りを待ち続け、その姿から「忠犬」と呼ばれた秋田犬である。1923年11月に秋田県で生まれ、1924年から東京帝国大学(現・東大農学部)教授である上野英三郎の元で飼われていた。

ハチは玄関先や門、時には最寄り駅である渋谷駅まで上野氏の送り迎えをすることもあった。しかし1925年5月に上野氏が大学で急逝。二度と帰宅することのない主人を、ハチはそれでも待ち続け、その「忠犬ぶり」が新聞で紹介されたことで一躍有名になった。1935年の11月に11歳でこの世を去った後も、渋谷に残された銅像はいまだに人々に親しまれている。

実はこのハチ公像、渋谷以外にも存在する。ハチ公の生まれた地である秋田県の大館市、大館駅だ。渋谷にて銅像を建設していた当時、そのことを知った大館市が同一原型を使用して大館駅前に建設した。

こちらの「忠犬ハチ公像」も街の人々に広く愛されていたが、渋谷のものと同じように戦時中の金属回収令により撤収されてしまった。現在のものは、渋谷のものも秋田のものも戦後に再建されたものである。

秋田においては、初代ハチ公像が撤収されてしまった後の台座が長く残され、別のハチ公像が建設されたが、その後その台座を使用してハチ公像を再建したため、現在は2体のハチ公像があるということとなる。またハチの若いころの姿を中心とした「秋田犬群像」などもあることから、大小あわせると多くのハチ公像があると思われる。

渋谷では主に待ち合わせのシンボルとして愛されている忠犬ハチ公。秋田県ではハリウッド映画「HACHI 約束の犬」の公開に合わせ、先日の大文字祭りにおいて大文字焼きの「大」の字が「犬」とされたり、計1888発の花火を打ち上げ、また犬の顔を模した花火を打ち上げるなど、かなり盛り上がっているようだ。

ハリウッドリメイクされた「HACHI〜」は、プロデューサーであるヴィッキー・シゲクニ・ウォンがハチ公のストーリーを映画などで知り感銘を受け、また自身の愛犬「ハチコー」が2002年に亡くなったのを期に製作が決まったという。

【ハリウッドチャンネル】「大」が「犬」文字に!?ハチ公の故郷・大館市で前代未聞の犬文字焼き
http://www.hollywood-ch.com/news/09081704.html

(Written by 澁澤すい)
(画像元 http://www.photolibrary.jp/