Nicheee!でも以前に取り上げた青森のB級グルメ「黒石つゆ焼きそば」。焼そばと言えば、ソース焼きそばをイメージする自分には「つゆ焼きそば」の味は想像もつかないが、かえって興味がそそられる。そしてなんと今回は、このつゆ焼きそばを食べてきた。とは言っても、青森まで食べに行ったのではなく、東京で食べることのできるお店に行ってきたという訳だ。

20090903_01その店は「桃鉄食堂」。名前でピンときた読者もいると思うが、人気ゲームソフト「桃太郎電鉄」をコンセプトとしたお店である。カレーやラーメンといった定番メニューの他に、日本各地のご当地グルメを食べられるお店だが、ご当地グルメは期間で提供する料理が変わるようで、今は青森県のグルメを販売している。
今回、行ったのは6月にオープンした拝島店で、他にも順次店舗展開中だ。
拝島店はイトーヨーカ堂拝島店の中のフードコートに店を構える。拝島という場所をご存知ない方も多いだろうが、拝島は東京都昭島市の町名で、拝島駅はJRの青梅線、五日市線、八高線、西武鉄道の拝島線が集まる。ちょっとしたターミナル駅だ。この地に「桃鉄食堂」があるというのも何かの縁だろうか。
とは言え、拝島駅から「桃鉄食堂」のあるイトーヨーカ堂拝島店までは少し歩く。自分も汗だくになりながら、駅から十数分の道のりを歩いた。

さて、店舗に到着。昼食の時間帯が終わっているのもあってか、それほどフードコートに人は多くない。それでも「桃鉄食堂」の注文カウンターには、お客さんが1組いたので、掲示してあるメニューを見ながら並んだ。そして、自分の順番。お目当ての「黒石つゆ焼きそば」を注文。なんと通常価格650円のところ、特別価格で500円!ちょっと得した気分。そこでもう1品何か頼もうと見ていると、「あげたい」なるものを発見。これも青森のB級グルメだ。しかし、よく見ると「準備中」と書いてある。店員さんに聞いたところ「今日は品切れです」とのことで諦めた。そこで80円の「桃鉄焼(クリーム入り)」に変更し注文。こちらは普通の大判焼。

20090903_02つゆ焼きそばは注文があってから作るので、適当な席に座って待つ。店頭で焼きそばを焼いている店員さんの姿が見えるので、それを見ていると、作り方の手順は、鉄板で普通にソース焼そばを焼く要領で焼きそばを焼き、それをラーメン丼の様な器に盛り付け、そして隣にあった鍋の汁をかけていた。まさに、「つゆ焼きそば」である。

料理が出来たので受け取りに行き、とうとう念願の「つゆ焼きそば」とご対面。席に戻って記念撮影、そして実際に食べてみた。
確かに焼そばに汁がかかっている。さらに揚げ玉とネギがトッピングされている。焼そばの麺は、平たい麺が使われていた。汁はちょっと甘めの和風だしで、うどんの汁と似た感じ。ソース焼きそばにつゆがかかっているというのは、紛れも無い事実だが、実際に食べてみると、全くと言っていいほど違和感がない。平たい麺に、うどんのような汁と揚げ玉のトッピングだけあって、食感はうどんに近いと感じた。ただしもちろんソース焼きそばなので、ソースの風味や具のキャベツや豚肉も入っている。しかし、想像していたよりも食べやすく、そして美味しい。

食べ終わった後、しばらく席に座ったまま他のお客さんの注文した料理を観察してみたが、「つゆ焼きそば」を食べている人は見当たらなかった。「黒石焼そば」を食べている人はいたが、ラーメンなど定番メニューを食べている人が多かったように思う。やはり「つゆ焼きそば」を注文するのは、ちょっとハードルが高いのかもしれない。しかし、一度、食べてみればクセになる味だ。自分もまた食べに行きたいと思う。その時は「あげたい」にもリベンジしたい。