20090911_01

インディーズファッションデザイナーの集まるコミュニティーサイトで一際目立っていたのが、この何やら変わった柄のTシャツ。
よく見ると武田信玄や織田信長などなどの“家紋”と、キャッチフレーズが見える。
この『DeCoBoCo』というブランドのTシャツは、戦国時代好きのデザイナーが“武士道”に感銘を受け制作した、家紋柄メッセージTシャツなのだそうで、一見、「家紋?」と疑問に思う程、スタイリッシュにデザインされている、近代デザインד武士道”のコラボレーションとなっている。
デザイナーのMaMoRuさんにお話を伺う事にした。

―まずは『DeCoBoCo』の由来をお伺いしてもよろしいですか?

凸凹が、“人生山あり谷あり”を感じさせる漢字だと思い、決めました。良いことも悪いことも決して長く続くものだとは思いませんので、良いときにうぬぼれたり、悪いときに悲観しすぎたりしないで真面目に正直に前に進んでいければいいかなと。自分へのいましめも込めているんですよ。

―“武士道”を家紋というコンセプトでTシャツにしてまで、伝えたかったメッセージってどんなものですか?

義理や人情、わびさび、奥ゆかしさ、情緒、謙遜、など、日本人なら誰しもが持っているはずの精神を、再認識、再確認して欲しかったんです。

―ではなぜ、あえて家紋にデザインを加えて一目では解らないようにしているんですか?

決して他人に見てもらう為の家紋Tシャツにはしたくなかったんです。
着ている本人が、その家紋の意味や由来、武将の思いなどを理解していればいいという考えですよね。また、ただ家紋をプリントするだけでは、着る人を選んでしまうんで、誰でも着たくなるようなデザインにする事で、沢山の人への、日本の素晴らしい伝統や文化、精神などを知るきっかけになればいいなぁって。

―最後に、素晴らしい日本文化が薄れてしまっている、現代社会に一言!

現代の教育は“頭で考える”事が多過ぎる気がしていて、これからはもっと、“こころ”の教育が大切だと思う。
それは、学校の教育に限らず、ちょっとした挨拶ひとつかもしれませんし、ゴミを何気なく拾う大人の姿だけかもしれません。日本人同士が日本の“こころ”を共有できる社会になればなと思います。
な〜んて、僕実は、子供の頃、教師になりたかったんです。今でもやっぱり最後は教育の話で熱くなってしまうんですよね。(笑)

そんな彼は、広告制作会社で生計をたてており、広告のグラフィックという世間の最前線をデザインしている敏腕デザイナーである。
過去と現代のどちらも理解し見つめる、広い視野と熱い思いで、日本の素晴らしい“こころ”をデザインというツールを使って伝え、教え続けているのだ。

加藤清正の家紋「蛇の目」
20090911_02

織田信長の家紋「織田木爪」
20090911_03

武田信玄の家紋「割り菱」
20090911_04

家紋Tシャツ『DeCoBoCo』
http://decoboco32.exblog.jp/

(Written by 沢岡ヒロキ)