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今回紹介するのは、北海道最北都市・稚内市が生んだゆるキャラ。
その名を聞いて驚く無かれ、「出汁之介」と申します。
「だしのすけ???」あなたの頭の中にはどんなキャラクターが浮かびましたか?
鍋の中でグツグツと煮込まれた魚やら野菜やらの中に混じって、トロトロに溶けた生物が一体。ドロドロの手足を鍋から這い上がり「鍋を食わんかぁい」と低音で叫ぶ男。これが出汁之介。

20090921_02稚内観光協会青年部が、稚内をPRするキャラクターを作ろうと昨年一般公募。その中から選ばれたのがこのキャラクターなのです。稚内では冬になると海で数多く見られるゴマフアザラシがモチーフで、体にはなぜか出汁の模様が。
「利尻昆布を美味しく食べ過ぎて、体に出汁ができてしまった」(作者談)だそうで、「だったら」と青年部で協議した結果、インパクトのある「出汁之介」という名称に決まったそうだ。

デビューは2008年4月22日。
地元の催しや観光PRキャラバンなどで着ぐるみが活躍している。

当初青年部も「ゆるキャラ」としての地位を意識していたらしく、「キモイ」、「ダサイ」の声が多く聞こえると予想していた。
しかし、そもそも「ゴマちゃん」というアニメキャラクターもいるほど愛らしさが受けているゴマフアザラシがモチーフ。可愛くないワケがない。後から見ると出汁まみれでちょっとキモイとの声もあるが、それ以上に「可愛い」との声が多く稚内のアイドルへの道を驀進中だ。
人気が高まるにつれ呼び名にも変化が出て、最近では「だっしー」と呼ぶ人が多いのだとか。
現在発売中のグッズはストラップだけだが評判も上々で、来年以降新たなるキャラクターグッズが生まれる可能性も。
そうなると期待したいのが、新キャラクター。出汁之介のお兄さんの「出汁太郎」や妹の「出汁子」、恋人はウニの形をした「ウニ美」でウニ美を奪い合うライバルが「カニ衛門」・・・。収拾つかなくなってきた(笑)。

20090921_03今年の夏には稚内のフェリーターミナルに、「出汁之介」のほか、礼文町「あつもん」、利尻富士町「りっぷくん」、幌延町「ホロッピー」と4体のゆるキャラが登場。多くの観光客から喝采の声を受けた。
稚内のPRのために日夜頑張る「出汁之介」。噛めば噛むほど味が出る昆布のように、見れば見るほど愛着が沸いてくる憎いヤツである。

(written by みぞてたかし)

出汁之介出没情報やグッズ販売については
稚内観光協会公式サイトをチェック
http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/

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