20091002_01

今年のお台場は、ガンダムが熱かった。巨大な立像に度肝を抜かれた方々は多いはず。よくこんな大きなもの作るなあ・・・と感心していたら、青森県にも大きなガンダム像があるとか。しかも、話題になったのは青森の方が先だ。場所は青森県上北郡おいらせ町。理髪店の方が作ったコンクリート製の迫力あふれるガンダム立像である。2トンという重量級のガンダムは完成度の高い出来栄えで、人気を呼んでいる。今年の6月にはシャア専用ザクもできあがったようだ。

ところで、お台場とおいらせ町といえば、もうひとつの共通点があるのだが、ご存じだろうか?

それは、自由の女神像。
店の看板のような小型のものは日本中いたるところで見かけるが、巨大な本格レプリカとなれば、日本ではお台場とおいらせ町の2箇所だけなのだ。建立は、やはりこちらもおいらせ町の方が先らしい。

おいらせ町の自由の女神は、「いちょう公園」の中にある。ここは市町村合併前に「百石町」だった場所だ。この公園には樹齢日本一の銀杏の木があったのだが、主役の座は見事、自由の女神に持っていかれてしまった。ちなみに、この自由の女神さん、正式なお名前は「日本一の自由の女神」とおっしゃり、交通案内の標識にも、そのまま「日本一の自由の女神」と記されている。

「日本一の自由の女神」は、竹下登内閣時代の「ふるさと創生一億円事業」で作られたというから、かれこれ20年前のことである。この地の緯度がニューヨークと同じであることから製作が決定した。北緯40度40分。数字の「4」にちなんで、ニューヨークの本家の4分の1の大きさで作られた。本体の高さは11.5m、台座を含めると20mを超える。

さらにおもしろいことには、「日本一の自由の女神」さん、なんと「ももちゃん」という愛称まで持っていらっしゃるのだ。ももちゃん建立の頃のこの地は、合併前の百石町。ももちゃんの名の由来はここにある。「ももちゃん」というのは、もとは、自由の女神をかわいらしくアレンジした旧百石町のキャラクターの名前だったのだが、市町村合併に伴い、キャラクター自体は消滅してしまった。しかし、呼び名は、この地のシンボルとして立ち続ける「日本一の自由の女神像」の愛称として残っている。

知る人ぞ知る、町のシンボル。夜はライトアップされ、一味違った幻想的な雰囲気になるらしい。
ももちゃん。愛称を知ったとたんに俄然親近感が感じられてしまう、不思議な女神さまである。
ちなみに、お台場の自由の女神像の高さは11m。対するももちゃんは11.5mだから、たしかに「日本一の自由の女神像」である。

おいらせ町 自由の女神像
http://www.town.oirase.aomori.jp/sight/item.asp?c=128&g=5&i=10066

(Written by S.aureus)

【Nicheee!編集部のイチオシ記事】
“多摩”に行くならこのサイト!?
切なさが心に響く・・・密かに”じわり”とブームの暮部拓哉
あのロングセラー商品も初めは新商品だった!「ヨード卵・光」に隠された秘話
ウェディングケーキはもう伸びないのか
徳島の森林で世界レベルの乗り物が!?